住宅の階高はどのように決まるんだろう???

2012.05.07

  • 阿部建設の仕事

皆様、階高(住宅の高さ)はどのように決められているのでしょうか?

先日上棟をされたM様邸で、M様邸と西側のMホームが建てている階高が異なっていたことについて、少し書かさせて頂きたいと思います。

Mホームと比べると、阿部建設の住宅の階高が1メートル弱低いのがわかります。

阿部建設は1階と2階のふところ部分を作らないことや2階の天井を貼らないなど、住宅の高さをむやみに高くしないようにしています。

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また階高が低いということは、階段の段数も減らすことができます。毎日昇り降りしますから、階段数が少ないことは住宅を造る上で大変重要な要素の一つです。
これは、住宅の気質(住宅の容積)を少なくすることで、冷暖房負荷を抑えたりすることが可能となる他、内外装の材料費を抑え、余分なコストをかけないことにも繋がります。
また、階高が低いと、道路斜線や隣地斜線といった敷地条件から生ずる制約を回避することが容易となるメリットがあります。
これらは、都市型の住宅造りに合わせた考え方でせす。

階高を抑える最大のメリットはデザイン性にあります。
数寄屋造りの建物は、頭が当たるほど軒先が下がっており、屋根面が美しく見えるものです。
2階建てにおいても、少しでも低く階高を抑えることは、そうしたデザイン面で大きな影響をもたらし、住宅を美しく見せる効果が生まれます。
阿部建設は平均で2メートル50センチ程度の天井高さを提案しています。

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れは50坪程度までの住宅とした場合、過去の経験から私たちが考えるちょうど良い高さと考えているからです。

ハウスメーカーの展示場にある100坪を超える建物の場合、天井高は当然2メートル70センチ~3メートル程度あっていいと私は思います。
私も大きめの住宅を造る場合はそのように設計します。
しかしながら、50坪程度までであれば、それに合った階高を設定し、デザインを整えるべきです。

そうした意味で、どちらが暮らしやすく、美しく見えるか、見学会などで見て頂けるといいと思います。