建築家が考えた心地よい家I様邸

「豊かに暮らせる小さな家」がコンセプト。
ほっと心が和む、落ち着いた美しい住まいです。

建築家と阿部建設がつくる、心豊かに暮らすための家。

奥様 家づくりを考え始めたのは、夫の転勤のためイギリスに住んでいた頃です。帰国したら家がほしいなって。イメージは『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』という本にあった、すてきなデザインの家です。程よい大きさで生活しやすそうですし、部屋数を必要最小限にしてコストを抑えつつ、建具は質の良いものを使うという「小さな家」の考え方にも共感しました。
帰国後すぐインターネットで調べたら、伊礼さんの規格化された家を愛知県でも建てられると知り、そのオープンハウスがあるというので、さっそく出かけました。それが2年半ぐらい前、阿部建設との出合いです。実際に見てみたら、イメージ通り、いいなと思いました。
ただ、小さな子どもがいますし、家づくりは無理のないようゆっくりしたペースで進め、この機会にいろいろ見てみることに。注文住宅、建売住宅、中古住宅、様々なハウスメーカー・工務店をチェックしてみました。1年ほどそうしていると、自分たちのほしい家の条件が整理されてきたのです。鉄骨より木がいいね、とか、広さはそれほど必要ではないね、とか。そしてやはり、最初に見に行った阿部建設にお願いしたい、という思いにたどり着きました。床に無垢材を使っているところがほかにあまりない上、木造住宅といっても高級すぎず、私たちにちょうどいいと感じたからです。細部までこだわり、きちっとつくっている姿勢も印象的でした。

ご主人 阿部建設でも自由設計の注文住宅をつくることができますが、私たちは最初のイメージ通り、伊礼さんが手がけた「i-works」の家を選びました。その結論を出すまでに、阿部建設の担当の方がこちらの希望を聞きながら、規格が標準化された家と注文住宅それぞれのメリットを教えてくれ、家づくりを後押ししてくれました。フラットになんでも相談できるのがありがたかったですね。それに、阿部建設は仕事が丁寧なので安心してお任せできると思いました。ショールームを見学したとき、壁や窓も一つひとつがしっかりとつくられている印象でしたから。棟梁もいらっしゃって、「顔の見える関係もいいね」と妻と話しましたね。

外と中がゆるやかにつながり、楽しみ方もいろいろ。

ご主人 新しい家に求めたのは、妻と子どもたちが楽しく過ごせることです。私は仕事上、家にいない時間もあるので、何より家族にとって心地よい場所になるといいな、と。基本的に家づくりは妻にお任せでしたが、屋外に蛇口を設けることは希望しましたね。洗車をしたいからなのですが、それを伝えたら阿部さんが屋外の倉庫にコンセントを設置してくれました。車内に掃除機をかけるときもこれでバッチリです。
家の中では、階段と2階の和室が気に入っていますね。階段はしっかりした造りなのに、壁と密着させていなくてハシゴを思わす形がユニーク。子どもたちが上り下りして遊んでいる様子を見守りつつ眺めていると心が和みます。和室では家族でくつろぐこともあり、畳の香りや柔らかな肌触りに安らぎます。窓から見る庭の景色もなかなかいいものですよ。

奥様 私は、家の外と中がつながるような空間を希望していました。常に外を感じていたい、というか(笑)。庭にいろいろな木があって、森の中にいるような感覚を楽しめるといいなと思っていたんです。 できあがった家では、庭で子どもが遊んだり、縁側でごはんを食べたり、リビングやキッチン、玄関から木々を眺めたり。外を感じるいろいろな楽しみ方ができます。家の中も、全体がつながっているような感覚です。どこにいても家族の気配を感じられ、子どもが庭で遊んでいても雰囲気が伝わってきますね。風の抜け方や光の入り方も心地よく、陽の光が差し込んで明るい場所と影とのコントラストも美しいんですよ。
それに、新しい家でありながらアンティークのインテリアとも不思議と馴染むんです。古いものが好きで、イギリスやインド、アフリカなどの家具とか小物を置いているのですが、最初はどんな雰囲気になるのか心配したものの、全体が調和した空間になりました。

心安らぐ穏やかな場所で、子どもたちの成長を見守っていきたい

奥様 毎日暮らしていると、家の中の細かいところが結構気になりますよね。これまで転勤に伴っていろいろなタイプの住宅に住んできましたが、築年数に関わらず、“本物”なら気になるようなところがないように思います。家によっては大雑把さや無機質な冷たさを感じる場所があったりしますが、この家はどこを見てもいやなところがありません。トイレや浴室までも、家全体がすごく考えてつくられていると感じます。 丁寧につくられた自分たちの家がようやくでき、これからは家族で地に足をつけて落ち着いた暮らしをしていきたいですね。庭の手入れをしたり、子どもたちと野菜を育てたり、日々を楽しんでいけたらと思います。

ご主人 仕事から帰ってドアを開けたとき、心からほっとする。リラックスできて、家族と楽しめる場所ができました。これから子どもたちは、生活のペースや行動範囲がどんどん変わっていくでしょうが、この家を拠り所として心身ともに成長していってほしいですね。その姿を、ここでずっと見守っていきたいと思います。